Cisco® 1900 シリーズ サービス統合型ルータには、米国シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)の 25 年に渡る技術革新および市場をリードする製品の歴史が息づいています。新しく設計されたプラットフォームにより、ブランチ オフィスはさらに一歩進化します。ブランチにリッチ メディアのコラボレーションがもたらされる一方、運用コストが最大限に削減されます。第 2 世代サービス統合型ルータ(ISR G2)のプラットフォームは、将来も使用できるように、マルチコア CPU、Enhanced Power over Ethernet(PoE)対応のギガビット イーサネット スイッチング、および新しい消費電力のモニタリングとコントロール機能をサポートする一方、システム全体のパフォーマンスを強化します。また、新しい Cisco IOS® ソフトウェアのユニバーサル イメージおよび Services Ready Engine モジュールにより、進化するネットワーク要件に迅速に対応できる安定した技術基盤を提供して、ハードウェアおよびソフトウェアの個別の展開を実現します。 Cisco 1900 シリーズは、市場をリードするセキュリティ、ユニファイド コミュニケーション、ワイヤレス、およびアプリケーションの各サービスのインテリジェントな統合により、他に例を見ない Total Cost of Ownership(TCO; 総所有コスト)の削減および俊敏なネットワークを実現します。
Cisco 1921 は、既存の Cisco 1841 サービス統合型ルータのクラス最高レベルの機能に基づいて構築されています。すべての Cisco 1900 シリーズ サービス統合型ルータには、組み込みハードウェア暗号化アクセラレーション、オプションのファイアウォール、侵入防御、および最先端のセキュリティ サービスが提供されます。さらに、このプラットフォームでは、T1/E1、xDSL(日本未発売)、ギガビット イーサネット、第 3 世代(3G)ワイヤレスなどの業界最高クラスの幅広い有線およびワイヤレスの接続オプションをサポートします(図 1)。
図 1 Cisco 1921 サービス統合型ルータ
Cisco ISR G2 ルータは、優れたサービス統合と俊敏性を提供します。これらのプラットフォームのモジュラ アーキテクチャにはスケーラビリティが備わっているため、ビジネス ニーズに応じて拡張および適応が可能です。表 1 に、Cisco 1900 のビジネス上の利点を示します。
表 1 Cisco 1921 サービス統合型ルータの主な機能と利点
利点 | 説明 |
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サービスの統合 | * Cisco 1921 は、データ、セキュリティ、ワイヤレス、およびモビリティ サービスと高いレベルでサービスを統合し、大幅な効率性の向上とコスト削減を実現します。 |
オン デマンドのサービス | * Cisco IOS ソフトウェア ユニバーサル イメージが、各 ISR G2 に 1 つインストールされます。ユニバーサル イメージには、Cisco IOS ソフトウェア ライセンスでアクティブにできる Cisco IOS ソフトウェア テクノロジー セットがすべて含まれています。そのため、企業は新しい Cisco IOS ソフトウェア イメージをダウンロードすることなく、高度な機能を迅速に展開できます。また、新機能をサポートするための大容量のメモリがデフォルトで内蔵されています。 |
統合サービスによる高性能化 | * Cisco 1900 シリーズは、高速 WAN 環境内で展開でき、最高 15 Mbps で複数のサービスを同時に利用できます。 |
ネットワークの俊敏性 | * Cisco 1921 はモジュラ アーキテクチャを採用し、お客様のビジネス要件に対応するように設計されています。ネットワークのニーズの拡大に応じて、モジュラ インターフェイスとサービスのパフォーマンスを強化できます。 * モジュラのインターフェイスにより、帯域幅の拡大、接続オプションの多様性、およびネットワークの復元力を実現します。 |
エネルギー効率 | * Cisco 1921 のアーキテクチャでは、次の省エネルギー機能が提供されます。 * Cisco 1900 シリーズでは、インテリジェントな電源管理が可能で、時刻に応じてモジュールへの電源をコントロールできます。将来は、Cisco EnergyWise テクノロジーがサポートされます。 * 複数の機能を実行している単一のプラットフォーム上でサービスの統合とモジュール性を実現しているため、原料消費量およびエネルギー使用を最適化します。 * プラットフォームの柔軟性およびハードウェアとソフトウェア両方の機能の継続的な開発により、製品のライフサイクルの長期化が実現されます。資材やエネルギー使用など、あらゆる面の TCO が低減されます。 * 高効率の電源とネットワークのニーズに応じたスケーラブルな電源消費を実現します。 |
投資保護 | * Cisco 1921 は、次のサポートにより、最大限の投資保護を行います。 * 第 1 世代のサービス統合型ルータでサポートされていた既存の幅広いモジュールを再利用して、TCO を低減します。 * 第 1 世代のサービス統合型ルータの Cisco IOS ソフトウェアの豊富な機能が引き継がれ、単一のユニバーサル イメージで提供されます。 * このルータは、ビジネス ニーズの進化に応じて拡大できる柔軟性を提供します。 |
Cisco 1921 は、今日のブランチ オフィスのアプリケーション ニーズに応えるように設計されており、将来のアプリケーションに対する設計の柔軟性を備えています。モジュラ アーキテクチャは、拡大する顧客の要件、帯域幅の増加、および 802.3af PoE およびシスコ拡張 PoE(ePoE)をサポートするモジュールへの完全統合電源の分配をサポートするよう設計されています。表 2 に、Cisco 1921 のアーキテクチャの機能と利点を示します。
表 2 アーキテクチャの機能と利点
アーキテクチャの機能 | 利点 |
モジュラ型プラットフォーム | * Cisco 1921 ISR は、数種類のモジュール スロットを備えた高度にモジュール化されたプラットフォームです。ブランチ オフィスのさまざまなネットワーク要件に応じて接続やサービスを追加できます。 * ISR は、モジュールを使用して業界最高レベルの幅広い LAN および WAN 接続オプションを提供します。モジュールは現場でのアップグレードが可能であり、プラットフォームを入れ替えることなく将来のテクノロジーに対応することができます。 |
プロセッサ | * Cisco 1921 には、高スループットの WAN 要件をサポートしてブランチ オフィス ネットワークの要求の高まりに対応する高性能マルチコア プロセッサが搭載されています。 |
組み込み IP Security with Secure Sockets Layer(IPSec/SSL)VPN ハードウェア アクセラレーション | * 組み込みハードウェア暗号化アクセラレーションの強化によりスケーラビリティが向上し、オプションの Cisco IOS セキュリティ ライセンスと組み合わせることで、WAN リンク セキュリティと VPN サービス(IPSec と SSL アクセラレーションの両方)が実現します。 * オンボードの暗号化ハードウェアは、前世代の Advanced Integration Module(AIM)と比較して突出したパフォーマンスを示します。 注:Cisco IOS WebVPN は、今日現在、日本語環境での動作はサポートされておりません。また、AnyConnect クライアントの日本語パッケージはサポートされておりません。 |
統合型ギガビット イーサネット ポート | * オンボード WAN ポートはすべて、10/100/1000 ギガビット イーサネット WAN ルーテッド ポートです。 |
革新的なユニバーサルシリアルバス(USB)ベースのコンソール アクセス | * 新しく革新的な mini-B USB コンソール ポートは、従来のシリアル ポートが使用不可能な場合に管理用接続をサポートします。 * 従来のコンソールおよび補助ポートも使用可能です。USB ベースのコンソールまたは RJ-45 ベースのコンソール ポートのいずれかを使用して、ルータを設定できます。 |
PoE 電源を分配するオプションの外部電源 | * オプションで電源装置にアップグレードすると、オプションの統合型スイッチ モジュールへのインライン パワー(802.3af 準拠 PoE およびシスコ標準インライン パワー)が利用できます。 |