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スイッチ

Cisco Catalyst スイッチの選択

アクセス スイッチとコア スイッチ

現在の中規模の企業ネットワークは一般的に、アクセス スイッチとコア スイッチの 2 階層で構成します。クライアント PC や IP フォン、ワイヤレス アクセス ポイントなどのエンドデバイスを接続するのがアクセス スイッチ、複数のアクセス スイッチを接続して回線を集約するのがコア スイッチです(複数のコア スイッチを接続してさらに回線を集約するためのスイッチがある 3 階層の大規模構成も一般的ですが、この場合は前者がディストリビューション スイッチ、後者がコア スイッチと呼ばれます)。回線を集約するため、コア スイッチにはアクセス スイッチよりも高パフォーマンスのスイッチを選択します。

L2 スイッチと L3 スイッチ

スイッチはその機能によって、L2 スイッチ(レイヤ 2 スイッチ)と L3 スイッチ(レイヤ 3 スイッチ)に分類されます。アクセス スイッチには L2 スイッチ、コア スイッチには L3 スイッチを選択するのが一般的ですが、たとえば Cisco TrustSec ソリューションの一部である MACsec など、より付加価値が高いサービスをエンドユーザに提供するためには、アクセス スイッチにも L3 スイッチを選択します。Cisco Catalyst3560-X/3750-X/4500E シリーズでは、Cisco IOS アップグレード ライセンスによる L2 スイッチから L3 スイッチへのアップグレードをサポートします。

固定構成型スイッチとモジュラ型スイッチ

固定構成型スイッチ(またはボックス型スイッチ)は低コストでも低パフォーマンス、モジュラ型スイッチ(またはシャーシ型スイッチ)は高パフォーマンスでも高コストと言われることがありますが、一概にそうとは言えません。 たとえば、アクセス スイッチのコストを考慮するうえでポート単価は非常に重要な指標ですが、複数台の固定構成型スイッチと 1 台のモジュラ型スイッチでポート単価を比較すると、ポート数が増加するほど後者のほうが低コストになる場合があります。 また、コア スイッチには高パフォーマンスのスイッチを選択する必要がありますが、小規模ネットワークでは、固定構成型スイッチの Cisco Catalyst 3750-X シリーズをスタック接続することで十分なパフォーマンスと冗長構成を実現します。中規模ネットワークでも、たとえばスペースに制約がある環境では固定構成型スイッチの Cisco Catalyst4500-X シリーズが最適で、モジュラ型スイッチの Cisco Catalyst 4500E シリーズと同等のパフォーマンスを実現します。

コンパクト スイッチ

オフィスなどの物理的環境によっては、たとえばワイヤリング クローゼットに設置したアクセス スイッチからクライアント PC や IP フォン、ワイヤレス アクセス ポイントなどのエンドデバイスに個別配線ができない、または、そのためには手間とコストがかかるといった課題が生じる場合があります。このような課題を解決するのが、コンパクト スイッチのCisco Catalyst 2960-C/3560-C シリーズです。 すべてのモデルが高さ 5cm 以下、幅 27 cm 以下、奥行 24 cm 以下、重量 2 kg 以下の省スペース、およびスタイリッシュなファンレス静音設計で、デスクトップやカウンター、壁面など、エンドユーザの目にとまる場所にも違和感なく設置できます。 また、ワイヤリング クローゼットから離れた場所にスイッチを設置する場合、不正ユーザや不正デバイスからのアクセスによるデータの盗聴および改ざんを防止するなど、新たな課題も発生しますが、Cisco Catalyst 2960-SF/2960-S/3560-X シリーズと同等のセキュリティや機能を備えた Cisco Catalyst 2960-C/3560-C シリーズなら安心です。 このようにケーブル配線や設置スペース、セキュリティの課題を解決するだけでなく、一部のモデルは革新的な PoE パススルーに対応するなど、電源供給の課題も解決します。

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