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Catalyst 2960-S シリーズ

LAN Lite ソフトウェア搭載 Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチ

Cisco® Catalyst® 2960-S および 2960 シリーズ最新のレイヤ 2 エッジ スイッチであり、運用効率の向上、業務遂行における高度な安全性、環境維持の向上、ワークスペース エクスペリエンスの強化をもたらします。これらの固定構成アクセス スイッチは、エントリレベルの企業、中規模企業、およびブランチ オフィスのネットワーク向けに設計されています。図 1 は Cisco Catalyst 2960-S シリーズ スイッチ モデルを、図 2 は Cisco Catalyst 2960 シリーズ スイッチ モデル(いずれも LAN Lite ソフトウェア搭載)を示したものです。

LAN Lite ソフトウェアを搭載した Cisco Catalyst 2960-S シリーズ スイッチは、次のような機能を備えています。

  • 24 ポートおよび 48 ポートのギガビット イーサネット(GbE)10/100/1000 デスクトップ接続
  • 1 GbE Small Form-Factor Pluggable(SFP)アップリンク
  • ファイルのバックアップ、配布、および運用の簡素化を目的とした USB ストレージ インターフェイス
  • リンク接続診断やケーブル診断などの強化されたトラブルシューティング機能
  • 最大 16 台のスイッチの単一 IP アドレスで管理
  • 運用性、業務遂行における安全性、環境維持、ボーダレス ネットワークのユーザ エクスペリエンスをもたらす広範囲なソフトウェア機能

LAN Lite ソフトウェアを搭載した Cisco Catalyst 2960 シリーズ スイッチは、次のような機能を備えています。

  • ポートあたり最大 15.4W の Power over Ethernet(PoE)が可能なファスト イーサネット接続
  • データ接続用の GbE
  • リンク接続診断やケーブル診断などの強化されたトラブルシューティング機能
  • 最大 16 台のスイッチの単一 IP アドレスで管理
  • 運用性、業務遂行における安全性、環境維持、ボーダレス ネットワークのユーザ エクスペリエンスをもたらす広範囲なソフトウェア機能
  • 制限付きライフタイム ハードウェア保証
図1

図 1 LAN Lite ソフトウェア搭載 Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチ

図2

図 2 LAN Lite ソフトウェア搭載 Cisco Catalyst 2960-S シリーズ スイッチ

スイッチの構成

表 1 に、LAN Lite ソフトウェアを搭載した Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチの構成情報を示します。

表 1 LAN Lite ソフトウェア搭載 Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチの構成

スイッチ モデル 内容 アップリンク
Cisco Catalyst 2960-S スイッチ(1 ギガビット アップリンクおよび 10/100/1000 イーサネット接続)
Cisco Catalyst 2960S-48TS-S イーサネット 10/100/1000 × 48 1 GbE SFP ポート × 2
Cisco Catalyst 2960S-24TS-S イーサネット 10/100/1000 × 24 1 GbE SFP ポート × 2
Cisco Catalyst 2960 スイッチ(1 ギガビット アップリングおよび 10/100 イーサネット接続)
Cisco Catalyst 2960-48PST-S イーサネット 10/100 PoE ポート × 48(容量 370W) 10/100/1000 固定ポート × 2 および SFP ポート × 2
Cisco Catalyst 2960-24PC-S イーサネット 10/100 PoE ポート × 24(容量 370W) Dual-Purpose ポート × 2 (10/100/1000 または SFP)
Cisco Catalyst 2960-24LC-S イーサネット 10/100 ポート × 24 および 10/100 PoE ポート × 8(容量 123W) Dual-Purpose ポート × 2 (10/100/1000 または SFP)
Cisco Catalyst 2960-48TC-S イーサネット 10/100 × 48 Dual-Purpose ポート × 2 (10/100/1000 または SFP)
Cisco Catalyst 2960-48TT-S イーサネット 10/100 × 48 10/100/1000 固定ポート × 2
Cisco Catalyst 2960-24TC-S イーサネット 10/100 × 24 Dual-Purpose ポート × 2 (10/100/1000 または SFP)
Cisco Catalyst 2960-24-S イーサネット 10/100 × 24 なし
コンパクト スイッチ
Cisco Catalyst 2960-8TC-S イーサネット 10/100 × 8 (ファンレスのコンパクト サイズ) Dual-Purpose ポート × 1 (10/100/1000 または SFP)

Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチによって実現されるシスコ ボーダレス ネットワーク

シスコのボーダレス ネットワーク アーキテクチャは、誰でも、どこからでも、任意のデバイスを使用して、安全、確実、および透過的に任意のリソースに接続できる、新しいワークスペース エクスペリエンスを提供します。シスコ ボーダレス ネットワーク アーキテクチャの導入によって IT およびビジネスの主要な課題に対処することにより、従業員や顧客にとって対話がこれまで以上に身近なものになり、真にボーダレスなユーザ エクスペリエンスを生み出すことができます。

ボーダレスなユーザ エクスペリエンスには、グローバル ワークスペースのニーズを満たすように設計、構築されたインテリジェント ネットワーク エレメントが不可欠です。Cisco Network Access は、このアーキテクチャの主要コンポーネントであり、モビリティ、セキュリティ、EnergyWise、運用の容易さなど、さまざまなボーダレス ネットワーク サービスの利用を可能にして生産性と運用効率を高めます。

ボーダレス ソリューション用の Cisco Network Access では、主に次の領域に重点が置かれています。

  • 環境維持
  • 運用の容易さ
  • ボーダレスなセキュリティ
  • ボーダレスなエクスペリエンス

持続性

Cisco Catalyst スイッチ ソリューションを使用することで、測定可能な電力効率、統合サービス、および Cisco EnergyWise などの継続的な技術革新を通じて、環境に配慮した業務を遂行できます。Cisco EnergyWise は、カスタマイズ ポリシーに従ってエネルギーを監視および節約するエンタープライズ規模のソリューションです。Cisco EnergyWise テクノロジーと Cisco Catalyst スイッチの組み合わせによって、温室効果ガス(GhG)の排出量が減少し、エネルギー コストの節約率とビジネス活動の持続性が向上します。Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチの環境維持機能は、次のテクノロジーによって実現されています。

  • Cisco EnergyWise テクノロジー
  • 効率的なスイッチ動作
  • インテリジェントな電源管理

Cisco EnergyWise テクノロジー

Cisco EnergyWise は、固定構成のスイッチに追加された機能で、企業全体の環境維持を促進する革新的なアーキテクチャです。企業のインフラストラクチャ全体にわたってエネルギー消費を削減し、世界中のビル施設から排出される温室効果ガス全体の 50% 以上に影響を及ぼします。これは IT 業界が削減できる 2% をはるかに超える効果です。Cisco EnergyWise を使用すると、ネットワーク インフラストラクチャおよびネットワークに接続されたデバイスの消費電力を測定し、特定のポリシーに従って消費電力を管理できます。このような方法で消費電力を削減し、コストの節約を実現するため、あらゆる電気機器に影響を及ぼす可能性があります。

Cisco EnergyWise は、固定構成のスイッチに追加された機能で、企業全体の環境維持を促進する革新的なアーキテクチャです。企業のインフラストラクチャ全体にわたってエネルギー消費を削減し、世界中のビル施設から排出される温室効果ガス全体の 50% 以上に影響を及ぼします。これは IT 業界が削減できる 2% をはるかに超える効果です。Cisco EnergyWise を使用すると、ネットワーク インフラストラクチャおよびネットワークに接続されたデバイスの消費電力を測定し、特定のポリシーに従って消費電力を管理できます。このような方法で消費電力を削減し、コストの節約を実現するため、あらゆる電気機器に影響を及ぼす可能性があります。

効率的なスイッチ動作

シスコが設計した Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチは、最適な省電力機能、低電力動作による業界最高水準の電源管理、および消費電力機能を備えています。Cisco Catalyst 2960-S のポートは省電力モードに対応しているため、未使用のポートを低消費電力状態に移行させることができます。

インテリジェントな PoE 管理

Cisco Catalyst 2960 シリーズ PoE モデルでは、Cisco IP Phone や Cisco Aironet® WLAN アクセス ポイントなど、最新の PoE デバイスがサポートされており、他の IEEE 802.3af 準拠のエンド デバイスと同様に、ポートあたり最大 15.4W の電力が供給されます。

  • ポート単位の消費電力:ポートごとの最大電力設定をコマンドで指定できます。
  • Cisco Discovery Protocol Version 2:スイッチが IP フォンやアクセスポイントなどのシスコの電気機器に接続する場合に、IEEE の区分よりも細かい電力設定をネゴシエートすることができます。
  • PoE MIB:電力の使用状況をプロアクティブに監視し、様々な電力レベルのしきい値を設定できます。
  • IEEE 802.3af およびシスコ先行標準の PoE のサポート:シスコ先行標準または IEEE 802.3af エンドポイントを検出し、ユーザ設定なしで必要な電力を供給する自動検出機能を装備しています。ポート単位の PoE 電力検知により、実際の消費電力を測定し、電気機器をよりインテリジェントに制御できます。

表 2 に、Cisco Catalyst 2960 シリーズ スイッチの PoE 容量を示します。

表 2 スイッチの PoE 電力容量

スイッチ モデル PoE ポートの最大数* 利用可能な PoE 電力
Cisco Catalyst 2960-48PST-S 24 ポートで最大 15.4W 370W
W48 ポートで最大 7.7W
Cisco Catalyst 2960-24PC-S 24 ポートで最大 15.4W 370W
Cisco Catalyst 2960-24LC-S 8 ポートで最大 15.4W 123W

*インテリジェントな電源管理により、すべてのポートに電力を柔軟に配分できます。

運用の容易さ

Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチでは、以下の機能を利用して運用コストを削減できます。

  • Cisco Catalyst Smart Operations
  • 使いやすい展開機能と制御機能
  • 高度でインテリジェントなネットワーク管理ツール

Cisco Catalyst Smart Operations

Cisco Catalyst Smart Operations は、LAN の導入、設定、およびトラブルシューティングを簡素化する包括的な機能セットです。Cisco Catalyst Smart Operations を使用すると、運用コストを削減しながら、スイッチのゼロ タッチ インストールおよび交換、迅速なアップグレード、およびトラブルシューティングが実現されます。

Cisco Catalyst Smart Operations は、Smart Install、Auto Smartports、Smart Configuration、および Smart Troubleshooting で構成され、次のように運用効率を向上させます。

  • Cisco Smart Install:ユーザが介入することなく Cisco IOS® ソフトウェア イメージおよびスイッチ設定を構成するための透過的なプラグ & プレイ テクノロジーです。動的な IP アドレス割り当てと他のスイッチの補助を利用してインストールを容易にし、透過的なネットワーク プラグ & プレイを実現します。
  • Cisco Auto Smartports:デバイスがスイッチ ポートに接続されると自動設定を行います。これにより、ネットワーク上でのデバイスの自動検出とプラグ & プレイが実現します。

使いやすい展開機能と制御機能

  • オートネゴシエーション:すべてのポートで半二重または全二重伝送モードが自動的に選択され、帯域幅が最適化されます。
  • ダイナミック トランキング プロトコル(DTP):すべてのスイッチ ポートでダイナミック トランクを容易に設定できます。
  • ポート集約プロトコル(PAgP):Cisco Fast EtherChannel® グループまたは Gigabit EtherChannel グループが自動的に作成され、別のスイッチ、ルータ、またはサーバにリンクされます。
  • リンク集約制御プロトコル(LACP):IEEE 802.3ad 準拠のデバイスを使用して、イーサネット チャネリングを作成できます。これは Cisco EtherChannel テクノロジーおよび PAgP と同様の機能です。
  • Automatic Medium-Dependent Interface crossover(MDIX):取り付けられたケーブルのタイプ(クロスまたはストレート)が不適切な場合は送受信ペアが自動的に調整されます。
  • 単一方向リンク検出プロトコル(UDLD):アグレッシブ UDLD と共に機能して、光ファイバ ケーブルの接続ミスまたはポート障害に起因する単一方向リンクを検出し、光ファイバ インターフェイスを無効にすることができます。
  • ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP):ブート サーバから複数のスイッチを自動設定できるため、スイッチの展開が容易になります。
  • スイッチング データベース マネージャ(SDM):展開固有の要件に基づいて、必要な機能に最大限のメモリを容易に割り当てることを目的とした、アクセス、ルーティング、および VLAN 展開用のテンプレートです。
  • ローカル プロキシ アドレス解決プロトコル(ARP):プライベート VLAN エッジと連携し、ブロードキャストを最小限に抑えて、使用可能な帯域幅を最大限に確保します。
  • インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スヌーピング:IPv4 および IPv6 MLD v1 および v2 に対応したスヌーピングにより、マルチキャスト ストリームへのクライアントの参加と離脱を迅速に処理し、広帯域が必要なビデオ トラフィックを要求者に限定して配信できます。
  • ポート単位のブロードキャスト、マルチキャスト、およびユニキャストのストーム制御:端末の障害によって、システム全体のパフォーマンスが低下することを防ぎます。
  • 音声 VLAN:独立した VLAN で音声トラフィックを維持することによってテレフォニーの導入を簡素化し、管理とトラブルシューティングを容易にします。
  • Cisco VLAN Trunking Protocol(VTP):すべてのスイッチにわたってダイナミック VLAN とダイナミック トランクの設定をサポートします。
  • スイッチ ポート アナライザ(SPAN):同じネットワーク内の別のスイッチから、レイヤ 2 スイッチ ネットワークのポートを監視できます。
  • 組み込みリモート モニタリング(RMON):ソフトウェア エージェントによって 4 つの RMON グループ(履歴、統計、アラーム、およびイベント)をサポートすることで、トラフィック管理、モニタリング、および分析を強化します。
  • トリビアル ファイル転送プロトコル(TFTP):中央のロケーションからダウンロードすることにより、ソフトウェア アップグレードの管理コストが削減されます。
  • ネットワーク タイム プロトコル(NTP):イントラネットのすべてのスイッチに対して、正確で一貫したタイムスタンプが提供されます。
  • Cisco Emergency Responder:Cisco Unified CallManager からの緊急コール機能を強化します。また、Cisco Unified CallManager から、発信者がいる場所に適した Public Safety Answering Point(PSAP)に緊急コールが送信されるようにします。

高度でインテリジェントなネットワーク管理ツール

Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチでは、使いなれた CLI を使用して詳細な設定を行うことも、PC ベースのツールである Cisco Network Assistant ソフトウェアで用意されたテンプレートを利用して迅速な設定を行うこともできます。さらに、CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)では、ネットワーク全体の管理について Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチをサポートしています。

Cisco Network Assistant

Cisco Network Assistant は、ユーザ数が 250 人以下の中小規模ネットワーク向けに設計された PC ベースのネットワーク管理アプリケーションで、中央集中型のネットワーク管理および設定機能を備えています。Cisco Network Assistant では、Cisco Smartports テクノロジーを使用して、導入およびその後のメンテナンスの両方を簡素化します。このアプリケーションの使いやすいい GUI によって、シスコのスイッチ、ルータ、およびアクセス ポイントに次のような共通サービスを簡単に適用できます。

  • 構成管理
  • トラブルシューティング アドバイス
  • インベントリ レポート
  • イベント通知
  • ネットワーク セキュリティ設定
  • パスワード同期
  • Cisco IOS ソフトウェアのドラッグ アンド ドロップ アップグレード
  • セキュア ワイヤレス

Cisco Network Assistant の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/cna/ を参照してください。

CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)

CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)は、包括的なネットワーク ライフサイクル管理ソリューションです。シスコ ネットワーク インフラストラクチャの初期管理や日々の管理を自動化する使いやすい機能のライブラリが幅広く用意されています。CiscoWorks LMS では、シスコのハードウェアおよびソフトウェア プラットフォームに関する知識と運用経験を活かし、ワークフローに基づく設定、モニタリング、トラブルシューティング、レポート、管理に役立つ次のような強力なツールを用意しています。

  • 新しいシスコのハードウェア プラットフォームを販売開始と同時にサポート
  • EnergyWise、Identity、Cisco Auto Smartports、Cisco Smart Install などの新しいテクノロジーやサービスを、導入から日常的な管理までサポートト
  • シスコの実績と Cisco Validated Design の推奨事項に基づいて作成された構成管理ツールト
  • シスコ ハードウェアのベスト プラクティスと診断機能を組み込んだモニタリング機能とトラブルシューティング機能ト
  • ハードウェア インベントリ、セキュリティの脆弱性(PSIRTS)、およびプラットフォームのサポート終了日とサポート サイクルの自動管理ト

CiscoWorks LMS の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/lms/ を参照してください。

ボーダレス セキュリティ

Cisco Catalyst 2960-S および 2960 LAN Lite シリーズ スイッチでは、基本的な TrustSec 機能を提供しています。これはボーダレス セキュリティ アーキテクチャの主要な要素で、ポリシーベースのアクセス コントロール、ID 認証型とロール認証型のネットワーキング、広範囲の整合性、機密保持といった機能により、企業におけるネットワーク、データ、およびリソースの保護をサポートします。Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチの次の機能によって、ボーダレス セキュリティが実現されています。

  • 基本的な Cisco TrustSec
  • その他のセキュリティ機能

Cisco TrustSec

Cisco TrustSec ソリューションは、認証、アクセス コントロール、およびセキュリティ ポリシー管理を提供することで、ネットワーク接続とリソースを保護します。LAN Lite ソフトウェアを搭載した Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチでは、TrustSec ソリューションによって不正アクセスを防ぎ、指定の権限以外はユーザに付与されないようにすることができます。TrustSec では、ネットワーク アクセスをきめ細かいレベルで動的に管理する機能が提供されます。

その他のセキュリティ機能

その他の高度なセキュリティ機能として、次のようなものが挙げられます。

  • 音声用の MAC 認証バイパス(MAB):802.1X サプリカントを持たないサードパーティ製の IP 電話でも MAC アドレスを使用して認証を受けることができます。
  • ポート セキュリティ:接続先デバイスの MAC アドレスに基づいて、イーサーネット ポートでアクセスを制限できます。また、スイッチ ポートに接続されるデバイスの合計数を制限することで、MAC フラッディング攻撃からスイッチを保護すると同時に、不正なワイヤレス アクセス ポイントやハブによって生じるリスクを軽減できます。
  • MAC アドレス通知:この機能を使用すると、ユーザがネットワークに接続したときに管理ステーションにアラートが送信されるので、ユーザの接続時間と場所を把握することができ、ネットワークの監視とユーザのトラッキングに役立ちます。
  • セキュア シェル(SSH)プロトコル v2 および SNMP v3:Telnet や SNMP セッション中に管理者のトラフィックを暗号化して、ネットワーク セキュリティを確保します。米国の輸出規制により、SSH v2、および SNMP v3 の暗号化バージョンには、特殊な暗号用ソフトウェア イメージが 必要となります。

ボーダレス エクスペリエンス

ボーダレス ネットワークによって、エンタープライズ規模のモビリティとビジネス品質のビデオ サービスが実現されます。業界初の統合ネットワーク(有線およびワイヤレス)ロケーション サービスにより、有線デバイスとワイヤレス デバイスの両方で、モバイル資産とその資産のユーザをトラッキングできるようになります。Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチの次の機能セットによって、真にボーダレスなエクスペリエンスが実現されます。

  • レイヤ 2 ネットワーキング
  • QoS

レイヤ 2 ネットワーキング

Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチでは、レイヤ 2 ネットワーキングによって可用性を実現しています。

機能としては、次のようなものが挙げられます。

  • IEEE 802.1s/w 高速スパニング ツリー プロトコル(RSTP)およびマルチ スパニング ツリー プロトコル(MSTP):スパニングツリー タイマから独立した高速のスパニングツリー コンバージェンスを実現します。また、レイヤ 2 ロード バランシングと分散処理の利点も得られます。スタック接続されたユニットは、単一のスパニングツリー ノードとして動作します。
  • Per-VLAN Rapid Spanning Tree(PVRST+):スパニングツリー インスタンスを実装しなくても、VLAN 単位のスパニングツリー ベースでスパニングツリーを高速に再コンバージェンスできます。
  • スイッチ ポートの自動回復機能(Errdisable):ネットワーク エラーで無効になったリンクの再アクティブ化が自動的に試行されます。
  • スイッチごとに最大 64 の VLAN と最大 64 のスパニングツリー インスタンスがサポートされます。

QoS(Quality of Service)

Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチでは、すべての伝送を円滑に行うインテリジェント サービスが提供されます。業界をリードするマーキング、分類、およびスケジューリングのメカニズムにより、ワイヤスピードでの高性能なデータ、音声、およびビデオ トラフィックが実現されます。

Cisco Catalyst 2960-S および 2960 シリーズ スイッチでサポートされる QoS 機能として、次のようなものが挙げられます。

  • 802.1p サービス クラス(CoS):ベストエフォート型の配信では不十分な場合に DiffServ を提供します。
  • ポートごとに 4 つの出力キュー:スタック全体で種類の異なるトラフィックを区別して管理できます。
  • Shaped Round Robin(SRR)スケジューリング:入力キューと出力キューをインテリジェントに処理することで、パケット フローの優先順位付けを差別化できます。
  • Weighted Tail Drop(WTD):入力キューと出力キューの輻輳を回避し、サービスの中断を未然に防ぎます。

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