Cisco® 2500 シリーズ Wireless Controller により、中小企業とブランチ オフィスにおいて、システム全体に及ぶワイヤレス機能が実現します。Cisco 2500 シリーズ Wireless Controller は、802.11n パフォーマンス用の設計で、Cisco Aironet® アクセス ポイント間のリアルタイム通信を可能にして、ワイヤレス ネットワークの導入と運用を簡素化するエントリレベルのコントローラです(図1)。
図 1 Cisco 2500 シリーズ Wireless Controller
このコントローラは Cisco Unified Wireless Network のコンポーネントで、一元化されたセキュリティ ポリシー、侵入防御システム(wIPS)機能、優れた RF 管理、および音声とビデオの Quality Of Service(QoS)を提供します。802.11n パフォーマンスとスケーラビリティを兼ね備えた 2500 シリーズは、総所有コストを低減するとともに、ネットワーク要件の増加に応じて規模を柔軟に拡張できます。
Cisco 2500 シリーズ Wireless Controller のアクセス ポイント基本ライセンスは、アクセス ポイント 5、15、25、または 50 台から柔軟に選択できます。アクセス ポイントは、5 または 25 台刻みで追加できます。
表 1 に、Cisco 2500 シリーズ Wireless Controller の機能と利点を示します。
表 1 Cisco 2500 シリーズ Wireless Controller の機能と利点
機能 | 利点 |
---|---|
スケーラビリティ | * 5、15、25、または 50 台のアクセス ポイントをサポート |
高パフォーマンス | * 802.11n ネットワークのための有線ネットワーク スピードとノンブロッキング パフォーマンス |
RF 管理 | * システム全体に及ぶ Cisco CleanAir テクノロジーの統合により、コントローラのネットワーク パフォーマンスに影響する電波干渉についてリアルタイムと履歴両方の情報を提供 |
包括的なエンドツーエンド セキュリティ | * リモート WAN/LAN リンク上のアクセス ポイントとコントローラ間でフルラインレート暗号化を確実に行える CAPWAP に準拠した Datagram Transport Layer Security(DTLS; データグラム トランスポート レイヤ セキュリティ)暗号化を実現 |
エンドツーエンド音声 | * メッセージング、プレゼンス、および会議によるコラボレーション向上のためのユニファイド コミュニケーションをサポート * コスト効果の高いリアルタイム音声サービスのための Cisco Unified Communications Wireless IP Phone すべてをサポート |
高性能ビデオ | * Cisco VideoStream テクノロジーをシスコのメディアネット フレームワークの一部として統合し、WLAN でのビデオ アプリケーション配信を最適化 |
PCI の統合 | * Payment Card Industry(PCI)認定アーキテクチャと一体化し、スキャナーやキオスクなどトランザクション データ アプリケーションを導入する小売店に最適 |
OfficeExtend | * Cisco Aironet® 600、1130、1140、または 3500 シリーズ アクセス ポイントへのセキュアな有線トンネルを使って、モバイルおよびリモート ワーカー向けの企業ワイヤレス サービスをサポート * 最小限の設定および保守要件で企業ネットワークをリモート ロケーションまで延長 * 離れた拠点での生産性とコラボレーションを向上 * Service Set Identifier(SSID)トンネルの分割により企業と個人両方のインターネット アクセスを許可 * 通勤の減少により二酸化炭素排出量を削減 * 在宅勤務を可能にすることで従業員の仕事への満足度を高める * 万一の災害、伝染病の大流行、悪天候のときに継続的、セキュアな接続を提供して企業の復元力を向上 |
Enterprise Wireless Mesh | * 有線ネットワークに物理的に接続せずに、アクセス ポイントにより無線接続を動的に確立 * Cisco Aironet アクセス ポイントで選択すると使用できる Enterprise Wireless Mesh は、倉庫、製造現場、ショッピング センターなど、有線接続の延長が困難または外観を損なう場所に理想的 |
環境への配慮 | * アクセス ポイントの無線を切ることを選択して、オフピーク時の消費電力を削減可能 |